MTコネクターの導入編 ベーシックセミナーを開催しました
MTコネクターの導入編 ベーシックセミナーを開催しました。
MTC歯科臨床研究会 みやの歯科医院院長 宮野敬士です。
MTコネクターをこれから導入していこうという先生方対象のベーシックセミナーを開催しました。北は北海道、南は九州まで先生方本当にお疲れさまでした。
今回は大阪歯科センターの真向かえにありますMTC研修会館で1日目は講義を行い、
2日目はみやの歯科医院の診療所内で咬合採得と削合の実習を行いました。
1日目の午前、「MTコネクターの原理・原則」ではいかに天然歯の形態(カウンター、軸面の方向性、咬合面形態)が大事かというお話を父(宮野たかよし)がさせていただきました。クラスプ(金属のばね)がないMTコネクターの支持・把持・維持はどうなっているのか、これは導入して調整をする中で自ずとわかってくることなので明らかには言及しませんでしたが、MTコネクターの特性を理解していただけるきっかけになる内容であったと思います。
1日目の午後、印象・咬合採得・削合では、
まず「MTコネクターの印象」は、MTコネクターは歯槽頂から舌側側の下部鼓形空隙、カウンターが大事ですのでその部分の印象体の変形を限りなく少なくするにはどうすればいいのかについてお話しさせていただきました。
「MTコネクターの咬合採得」は、理論というより実際の方法論的な講義でした。所謂教科書に載っている従来の咬合採得は水平・垂直しか考えていません。それに剛体の回転という要素・欠損部位とその条件(粘膜の軟らかさや状態)を考えた咬合採得を実際にどのような手順で方法で行うのかについてわかっていただけたかと思います。これはMTコネクターに限らず一般的に使える内容ですのでかなり実践的な内容であったと思います。
この方法でとったバイトで技工の狂いがなければ、かつ技工技術が素晴らしければ、ノー調整でろう義歯の段階でピーナッツが噛め(ピーナッツチェック)、完成時にはするめが噛める(スルメチェック)ことを父がお話しさせていただきました。
「MTコネクターの削合」では咬合紙の印記の診方について、どのように削るのか削る部位と削らない部位、対合が天然歯とクラウンと人工歯でその調整の仕方が違うことを説明していました。
MTコネクターの削合は3つ方法があります。
1.咬合紙の印記をもとに調整する。
2.ファセットをもとに調整する。
3.お身体の症状をもとに調整する。
この3つが一致したときにそれは間違いのない咬合調整になります。2.3の内容の詳細についてはアドバンスドコースの内容になります。
あるいは削合のみの講習会も今後予定しておりますので是非奮ってご参加下さい。
そしてその後懇親会を研修会館の1階で開催しました。
2日目は朝から咬合採得と削合のデモと実習を行いました。
9月にはMTコネクターのアドバンスドセミナーを予定しております。
また先生方のリクエストもあり6月に削合のみのセミナーを予定することになりました。
また、追って日程に関してはお知らせさせていただきたいと思います。